FRAP|ガチャで儲けを出す方法の検証

9月23日、ベンノス計画は異世界に出張した。
FRAPに角と鱗の生えた魔人として、自由都市ブロッサムの酒乱国王友人として、隠者ハルモアの古きライバルとして、パンカチーフを配布しながら10連ガチャを経営。
開催中の数時間、景品がなくなるまでほぼ行列が途切れないほどの忙しさとなり、主催きむち。さんに依頼されていた「イベントを盛り上げる手伝い」にはフルコミットできたと自負している。

上記目標とは他に今回は「ガチャってどれくらい儲けが出るの?」という生々しい好奇心の検証も兼ねていたので、実際にガチャ施策としてどんなものを用意し、それぞれがどんな効果を上げたかを書いていく。
なお、最終的には収支は黒となった。

ログインボーナスとクエスト報酬

FRAPに参加するためには、まず最初にギルドカードを作成する必要がある。
ギルドカード作成時、パンフレットと一緒に「無料ガチャチケット」が渡されることになる。
そう、ログインボーナスだ。

魔法剣士ブレイクが指を一本立てた写真をたまたま持っていたので、本人には黙って使わせてもらった。気付かれたときにしっかり怒られたが、まんざらではない様子だった。

無料で1度ガチャが引ける上に、ストーリーの「ハルモアに姫の居場所を教えてもらうため」にはガチャにいる魔人に会う必要があったため、参加者ほぼ全員が1回以上ガチャを体験することになった。
この体験のハードルが低くなることが最も重要で「やろうかどうか迷って止める」が皆無になるという点は狙い通りだった。
ちなみにLINEペイが現在送金手数料なく使えるのも「ユーザー体験をさせる」目的があるのだろう。一度使ってしまえばいざというときに使い方がわからないということもない。
そして、他にも園内に用意されたコンテンツを遊ぶことでこのチケットを得られた。一人につき平均2~3回はコスト不要で挑戦できるようになっていた。

正確にはカウントしていないが、述べ230回以上のガチャが回されていた。
もしかしたら300回を超えている。

ガチャをリピートする理由付け

ガチャの景品として魔人の竜鱗というアイテムを用意した。

10枚集めることで10連ガチャに挑戦できるというアイテムだ。1枚では挑戦できない。
これはレアリティ「R(レア)」と「SR(すげーレア)」で入手できた。
ガチャに挑戦する回数が増えるほどこれを入手する機会が増え、目標の10枚収集が近づくことになる。
ユーザーにとって「狙うべき景品」が増えることになる。

これを10枚集めて10連を回し、再度この竜鱗を何枚か入手することになり……という沼が待ち構えていた。
当日は2~4人グループも多く、10枚集めて持ってくる冒険者も何人かいた。

的中後にさらにお金を使う理由付け

魔人の竜髭というアイテムを用意した。

SRの景品で当たるほか、500FRAP(500円)で購入できた。
SRとSSR(凄まじくすげーレア)を当てた場合に使用できるアイテムで、SR・SSRを当てた場合にどのアイテムが手に入るかを決めるダイスロールの結果に対し「1~2の値を加減できる」というものだ。
SSRの4番がほしい人は、ダイスロールで8面ダイスを振って2・3・5・6いずれかの目を出した場合はこのアイテムを使用して出目を4に変更できる。

これは明確に目的のアイテムがあるユーザーには非常に有効なもので、件のブラッドバウンドのナイフを的中させた彼も、このアイテムを2つ追加で購入している。

さらに、最終的に50連以上のガチャを回し、SSR武器を2つ持っていった冒険者3人組がいたが、彼女らも早い段階でSR景品として竜髭を得ていた。
これを所持していることが、ガチャに挑戦するという気持ちを促進した可能性はある。

課金しても損しないという誘惑

SR景品に、500円分の金券を用意した。

500円で10連ガチャを回すうち、1個でもこれが当たればユーザーには500円が返還されることになる。
実質無料で、さらにほかの景品を得るチャンスがあるならば挑戦の価値は高いというように意識を誘導する狙いだった。

しかし、これについては「SRの的中率を公開していなかった」ことと、「SRを当てても4分の1でしか当たらない」ことで、見込んだ効果は得られていないように見受けられた。

ハズレの飴にも価値をつける

ガチャのハズレ賞ともいえるレアリティ「N(ノーマル)」は、飴が1個もらえる。
なんと、この飴は4個集めると経験値シール1つと交換が可能だった。

各種イベントをすべて回ったとしても経験値を20枚集めてギルドカードを埋めるのはとても難しい。
そのため、飴交換システムは想定以上に需要を生み出すことになった。

しかし見ている限りでは、3個入手したのでもう1個手に入れるためにガチャを回そうというところまで意識は達しなかったようだ。
余った3個は食べればいいしね。所詮はおまけのおまけ。

限定的で需要の高い景品

上の彼が欲しがったように、ブラッドバウンドの短剣を求める声は大きかったように感じる。
そもそもこのイベントの主催がボードゲームカフェで、それに集まる層も同様にバイアスがかかるのだから、メタ見地的にボードゲームのアイテムを立体化してやることでそのアイテムの需要は相対して高くなると見込んだ。
なんといってもこれが大成功だった。

収支には繋がらなかった施策

主にこれらの要素が、一部ユーザーのリピートを強力に促すことで、ガチャシステムは成功という結果で着地した。

しかし、いくつかの失敗もある。
最も大きなものは、500円お食事券を単発ガチャでも排出されるようにしたことだ。
そもそも500円という設定は、ガチャ1回分の価格に準じているので、売上の無い無料単発ガチャで排出すると当然赤字だ。
それくらい想定しておけよと言われてしまうとぐうの音も出ない。

だが、単発でSRを引き当てお食事券をゲットした人の笑顔を見れたことや、震災後一時的に物流並びに客足の止まってしまったべにざくら本館の利用者を増やすことを一つの目的にしていたことを考えれば、これはこれでよい社会貢献と恩返しになった。
と言い訳をして、検証結果報告を終了したい。

次回も尖っていこう

ほとんどのスタッフの想定を超えた集客を見せたFRAP、諸々あって第0回という位置づけの今回は成功を収めた。
次回また企画サイドとして参加するとしたら再びガチャでもよいけども、何をするにしても「なんでやねん」という感じのイベントを用意したいと思う。
そうだな、次は「ソープランドブロッサム」とかがいいんじゃないかな。なんていったって自由都市だし、浴室で思う存分自由恋愛してほしい。